西村拓真　2021年度卒業研究制作物

魚をめぐる人とのあつれき

鳥網　カツオドリ目　ウ科

カワウ

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生息環境

海岸から森林、淡水域などの幅広い地域

食性

魚食性でウグイ、アユ、ヤマメ、アマゴ、ニジマスなど。

分布

絶滅の危機に瀕していたカワウですが山梨県では、平成 5年頃初めて富士川水系で確認され、その後急速に増加しアユの食害などの被害が出ています。上野原市では、4月から５月にかけて桂川での目撃が多いです。

写真提供：増田速人

魚をめぐる人とのあつれき

個体群と分布の回復によって絶滅の危機から脱したカワウ。しかし近年では、

それらの増加によって漁業被害や森林被害など人の暮らしとの軋轢(あつれき)が各地で生じています。

その対策として、カワウの個体数や被害の許容範囲についての管理計画がなされていますが、

その地域にて暮らしている様々な人たちの利害調整を含めた連携・協力が課題となっています。

山梨県

（リンク先：山梨県ホームページ）

上野原市

（リンク先：山梨県ホームページ）

被害　

①水産物被害	②生活環境被害
③生態系被害	④人の生命・身体への影響

対策　

①県や市区町村によるモニタリング	②生息環境管理
③被害地への侵入を防止	④地域等での合意形成

(山梨県におけるカワウ個体数の推移.山梨県)

カワウ

眼の下にある黄色い箇所はとがっていません。

また、目の後ろ側の白い部分は真っ直ぐ伸びています。

ウミウ

眼の下にある黄色い箇所がとがっています。

また、目の後ろ側の白い部分は斜めに上がっています。

山梨県.第３期山梨県カワウ防除実施計画.山梨県　
山梨県上野原市.上野原市鳥獣被害防止計画.山梨県上野原市(https://www.city.uenohara.yamanashi.jp/fs/4/7/5/0/_/100561190.pdf)
須藤明子. (2020). カワウにおける広域管理とローカル被害対策の整合性: ねぐら・コロニーの配置計画に基づく重層的管理. 保全生態学研究, 1931.
環境省. (2013). 特定鳥獣保護管理計画作成のためのガイドライン及び保護管理の手引き (カワウ編). 環境省, 東京.