西村 拓真 2021年度卒業研究制作物

分布を広げるニホンジカ


シカと人とのかかわり

 

 

哺乳網 偶蹄目(ウシ目)シカ科

 

ニホンジカ



みんなの動画

‎2020‎年‎8‎月‎10‎日、午前0時29分

山梨県上野原市八重山

‎2020年‎10‎月‎9‎日、‏‎午後5時:40分

山梨県上野原市八重山

上野原市立上野原小学校五年生 撮影

2021‎年‎9‎月‎9‎日、午前7時15分

山梨県上野原市八重山



生きものの特徴

生息環境

草地を含む森林地帯

食性

雑草食性で幅広い植物を食することが知られており、季節によっても植物の種類が変わります。

分布

山梨県では、市街地や標高が高い地域を除くほぼ全域に分布を拡大しています。上野原市では、林間部に確認されていましたが近年住宅地周辺での目撃情報が増加しています。

葉っぱを食べるニホンジカ


分布を広げるニホンジカ

全国的に分布を広げているニホンジカ。現在では、農林業被害をはじめ、森林生態系への影響など、各地であつれきが生じています。その対策として、個体群管理や被害防除管理、生息環境管理の3つの管理に基づいて保護管理が行われており、山梨県でも3つのゾーン(農林業ゾーン、共生ゾーン、生態系保全ゾーン)に定めて、それぞれに計画された頭数の捕獲を行っています。私たちの暮らしと密接につながっているからこそ、計画的な管理の1つとして、捕獲して命を奪うこともあります。私たちの暮らしはそれらの上に成り立っていることを自分事として考えることが大切です。


山梨県及び上野原市での指定(外部リンク)

 

 山梨県

山梨県第二期特定鳥獣(ニホンジカ)管理計画対象種

 (リンク先:山梨県ホームページ)

 

上野原市

上野原市鳥獣被害管防止計画 対象種

 (リンク先:山梨県上野原市ホームページ)


被害状況と対策

 

被害 

①農作物被害  ②生態系被害

 

対策 

①県や市区町村によるモニタリング ②生息環境管理
③被害地への侵入を防止 ④地域等での合意形成
⑤管理地域でのモニタリング  

山梨県でのニホンジカにおける各捕獲頭数の推移




似ているあしあと

足跡の大きさは、5-7㎝ほどで

副帝(ふくてい)の跡はつきません。

 

足跡の大きさは、7㎝ほどで

副帝(ふくてい)の跡はつきやすいです。

 



参考・引用文献

  • 山梨県.第2期山梨県ニホンジカ防除実施計画.山梨県 
  • 山梨県上野原市.上野原市鳥獣被害防止計画.山梨県上野原市 
  • 高槻成紀, & 大西信正. (2021). 過疎化した山村でのシカの食性-山梨県早川町の事例. 保全生態学研究, 2020.
  • 橋本佳延, & 藤木大介. (2014). 日本におけるニホンジカの採食植物・不嗜好性植物リスト. 人と自然, 25, 133-160.

上野原生きもの図鑑